『100カノ』3期は2026年7月5日から放送中です。8月8日時点では第29話まで放送され、次回8月9日の第30話では新ヒロイン・茂見紅葉が本格登場します。
TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』、通称『100カノ』の第3期が、2026年夏アニメとして始まりました。
「100カノ3期はいつから?」「今は何話まで放送された?」「新キャラの声優は誰?」「ABEMAやU-NEXTで見られる?」と気になっている人向けに、2026年8月8日時点の情報を整理します。
結論を先にまとめると、第3期はシリーズ通算第25話「いとこの彼女」からスタート。第3期で新たに登場するヒロインとして、伊院知与、ナディー、優敷山女、茂見紅葉、土呂瀞騎士華の5人が公式発表されています。
そして、ここまで第3期を追ってきて筆者が強く感じているのは、「彼女が5人増える」という数字以上に、恋太郎ファミリーという群像劇そのものが一段階大きくなったシーズンだということです。
新しい彼女が一人入るたび、その人物だけの物語が生まれるのではありません。
知与と既存メンバー、ナディーと既存メンバー、山女と既存メンバー――まるで新しい歯車を一つ入れるたび、時計全体の動きまで変わっていくように、人間関係そのものが再編成されていきます。
この記事では『100カノ』3期の放送日・放送時間、新ヒロインと声優、第25話から第30話までの展開、動画配信サービス、OP・ED、そして「なぜ人数が増えても物語が薄まらないのか」まで掘り下げます。
100カノ3期はいつから?2026年7月5日から放送中
『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第3期は、2026年7月5日(日)からTOKYO MX、サンテレビ、BS11で放送開始しました。
その後、AT-Xでは7月9日、とちぎテレビでは7月10日から放送されています。公式発表の放送スケジュールは以下の通りです。
放送局 第3期の放送日時
TOKYO MX 7月5日から毎週日曜22:30~
BS11 7月5日から毎週日曜23:00~
サンテレビ 7月5日から毎週日曜24:30~
AT-X 7月9日から毎週木曜22:00~
とちぎテレビ 7月10日から毎週金曜23:00~
AT-Xでは毎週月曜10:00、毎週水曜16:00からリピート放送も設定されています。
放送日時は編成の都合などで変更される可能性があるため、リアルタイムで視聴する場合は各局や公式サイトの最新情報も確認しておくと安心です。
原作は中村力斗さん、作画は野澤ゆき子さん。集英社「週刊ヤングジャンプ」で連載されている同名漫画が原作です。
アニメーション制作はバイブリーアニメーションスタジオ、監督は佐藤光さん、シリーズ構成はあおしまたかしさんが担当しています。
物語の主人公は、愛城恋太郎。
中学時代に100回の失恋を経験した恋太郎は、高校での恋愛成就を願って訪れた神社で、恋の神様から「高校生活で出会う運命の人は100人いる」と告げられます。
しかも運命の相手と出会いながら愛し合って幸せになれなかった場合、その相手には命に関わる運命が待っている。
そこで恋太郎が選んだ答えは、普通のラブコメ主人公とは真逆でした。
一人を選ぶのではなく、出会った運命の彼女全員を本気で愛する。
荒唐無稽に見えるこの宣言を、主人公本人だけは一度も冗談として扱わない。それが『100カノ』という作品の根幹です。
第1期、第2期では、その約束を証明するように恋太郎ファミリーが拡大してきました。
そして第3期では、単に「新しい彼女を紹介する段階」から、大人数だからこそ成立する物語を見せる段階へ移ってきたように感じます。
100カノ3期の新ヒロイン5人は誰?声優も一覧で整理
第3期では、伊院知与とナディーに加えて、優敷山女、茂見紅葉、土呂瀞騎士華の登場が公式発表されています。
2026年8月8日時点のキャスト情報を整理すると次の通りです。
新ヒロイン 声優 主な特徴
伊院知与 石原夏織 恋太郎のいとこで中学1年生の学級委員長
ナディー 竹達彩奈 自由な生き方に憧れる国語教師
優敷山女 集貝はな 動植物を何より大切にする園芸部員
茂見紅葉 古賀葵 マッサージを得意とする中学3年生
土呂瀞騎士華 未発表 女子剣道部部長を務める高校3年生
伊院知与役の石原夏織さん、ナディー役の竹達彩奈さんは、2026年3月28日のAnimeJapan 2026で発表されました。
優敷山女役の集貝はなさん、茂見紅葉役の古賀葵さんは7月5日に解禁。一方、土呂瀞騎士華のキャストは8月8日時点の公式サイトでは「???」のままです。
伊院知与|「ちゃんとしなければ」を背負う少女
第3期最初の新ヒロインとなったのが伊院知与です。
恋太郎のいとこで、中学1年生の学級委員長。風紀の乱れを見ると放っておけず、強い責任感から常に気を張っています。
一方で、不意に眼鏡が外れると普段のしっかりした姿から一転し、激しく取り乱して泣いてしまうという一面があります。
このキャラクターを単なる「規則に厳しい委員長」と見るだけでは、少しもったいないと私は思います。
知与の根底にあるのは、規則への執着以上に、自分がしっかりしていなければならないという緊張でしょう。
だからこそ、常識という物差しがほとんど役に立たない恋太郎ファミリーへ入ったとき面白い。
周囲を正そうとしていた少女自身が、逆に「少しくらい力を抜いても受け入れてもらえる」と知っていく余地があるからです。
ナディー|自由な人ではなく「自由になった人」
ナディー役は竹達彩奈さん。
カウボーイ風の服装と星条旗柄のスカーフを身につけ、英語のような独特の「ナディー語」を話す国語教師です。
そして公式キャラクター紹介で明かされている通り、ナディーは外国出身ではありません。
本名は大和撫子。厳格な日本の名家で生まれ育ち、自由な生き方への憧れから現在の姿へたどり着いた人物です。
ここがナディーというキャラクターの肝でしょう。
最初から自由だった人ではない。
むしろ、自由ではなかった過去があるからこそ、自分の意思で「なりたい自分」を作っている。
派手な言葉遣いや服装を笑いの記号として終わらせず、その裏側に人生観まで忍ばせる。
『100カノ』が強烈な属性を持つヒロインを出しながら、最終的には一人の人間として見せてくる好例です。
優敷山女|大きな体を「守る力」に変えた少女
優敷山女役は集貝はなさん。
頭に蝶が住んでいるほど自然と親しみ、動植物を傷つけないため、自然の多い場所では竹馬に乗って移動するほど命を大切にしています。
かつては大きな体がコンプレックスでしたが、現在では小さな生き物を守れる頑丈な体として誇りに感じている人物です。
ここには非常に『100カノ』らしい価値観の反転があります。
「大きいから怖い」ではない。
大きいからこそ守れる。
外から見れば弱点に思える特徴を、その人物だけが持つ優しさへ変換する。
山女というキャラクターそのものが、『100カノ』がヒロインを描くときの思想を象徴しているように私には見えます。
茂見紅葉|第30話で本格登場するマッサージ少女
茂見紅葉役は古賀葵さんです。
2026年8月9日放送予定の第30話「紅葉ちゃんのもみもみフェスティバル」では、女子運動部に現れては高いマッサージ技術を披露して去っていく謎の少女として、紅葉が物語の中心へ入ります。
公式あらすじでは、恋太郎が悲鳴を聞いて駆けつけた先で、コートに倒れたテニス部員たちと紅葉に遭遇。紅葉が柔らかいものの感触を好み、マッサージを得意としていることも示されています。
普通なら「マッサージが上手」という一行で終わる設定です。
しかし『100カノ』は、一つの特徴を限界まで拡大し、その人物にしか起こせない事件へ変えてしまう。
紅葉もまた、その極端さによって恋太郎ファミリーへ新しい種類の騒動を持ち込む存在になりそうです。
土呂瀞騎士華|声優未発表の第3期ヒロイン
5人目が土呂瀞騎士華です。
女子剣道部の部長を務める高校3年生で、物語に登場する女騎士のような誇り高さを持ち、日々の鍛錬を欠かさない人物。
さらに6人兄弟の長女として、弟や妹の世話をしてきたしっかり者でもあります。
第3期メインPVではキャラクターボイス自体は公開されていますが、公式は担当キャストを本編放送で発表すると案内しています。8月8日時点では名前は明かされていません。
「誇り高い剣道部長」「長女としての責任感」という要素だけを見ると、かなり頼れる人物に見えます。
ただ、『100カノ』で第一印象がそのまま最後まで続く人物はほとんどいません。
この整いすぎたプロフィールの裏側に何が隠れているのか。
そこも第3期後半の楽しみになりそうです。
100カノ3期は何話まで?第25話~第30話の流れ
2026年8月8日時点では、第29話「優敷さんの園芸部ツアー」まで放送済みです。
第3期は第25話から始まったため、第29話は第3期第5話に相当します。次回の第30話は8月9日の放送予定です。
ここまでの流れを先に整理すると、次のようになります。
話数 タイトル 主な内容
第25話 いとこの彼女 伊院知与と恋太郎が出会う
第26話 知与ちゃんのファミリー指導 知与加入後のファミリーと愛々を描く
第27話 国語教師はブロンドヘア ナディーが本格登場
第28話 アイドル伝説恋太郎ファミリー ファミリー総出でアイドルに挑戦
第29話 優敷さんの園芸部ツアー 優敷山女と恋太郎が出会う
第30話 紅葉ちゃんのもみもみフェスティバル 茂見紅葉が本格登場予定
公式サイトでも第25話から第30話までのあらすじが公開されています。
第25話「いとこの彼女」|第3期最初のビビーン
第3期は、恋太郎が叔父から娘・伊院知与の面倒を見てほしいと頼まれるところから大きく動き始めます。
相手はいとこです。
さすがに運命の相手を示す「ビビーン」は起こらないだろう――そう思った恋太郎でしたが、知与と目を合わせた瞬間、その予想はあっさり覆されます。
その後も、乱れたものを正さずにはいられない知与を前に、普段なら彼女たちのためなら何でもこなす恋太郎が失態を重ねていきます。
ここで面白いのは、恋太郎が何人と付き合っていようと、新しい恋愛に「慣れた扱い」をしないことです。
12人目だから省略する。
経験豊富だから簡単に攻略する。
そうならない。
人数は増えても、一人のヒロインとの出会いは毎回「一人分の物語」として描く。この姿勢が第3期でも崩れていないことを、第25話は最初に示しました。
第26話「知与ちゃんのファミリー指導」|新キャラと既存キャラを同時に動かす
恋太郎の彼女となった知与は、恋太郎ファミリーへ紹介されます。
ところが目の前にいるのは、常識で整理しようとすればするほど頭を抱えたくなる個性派ばかり。
知与は次々とファミリーの乱れを正そうとします。
一方、同じ第26話では華暮愛々にもスポットが当たり、素顔を暴こうとする新聞部員への対応をめぐって物語が展開します。
私は、この「新ヒロインを紹介した直後に既存ヒロインも動かす」という構成を高く評価しています。
新しい荷物が入ってきたからといって、以前からある荷物を倉庫の奥へ追いやってしまえば、全体の流れは止まります。
物流の現場と同じで、大量のものを扱うときに重要なのは追加ではなく配置です。
『100カノ』も新キャラを増やすだけでなく、その登場によって既存キャラクターをどこへ動かすかまで考えている。
第26話には、その設計思想がよく表れています。
第27話「国語教師はブロンドヘア」|ナディーの姿に隠れた理由
第27話では、新しい国語教師としてナディーが登場します。
金髪、カウボーイ風の衣装、星条旗柄のスカーフ、独特な言葉遣い。
見た瞬間の情報量だけなら、シリーズ屈指の濃さです。
恋太郎は居残り補習をきっかけにナディーと距離を縮めていきますが、その途中で彼女の言動にある違和感へ気付きます。
ここで『100カノ』は、見た目の派手さから一段奥へ潜ります。
「変わった先生だった」で終わらず、なぜ彼女はこの姿を選んだのかまで描こうとする。
笑わせるための設定に、その人物が生きてきた理由を後から重ねる。
だからギャグから感情の物語へ切り替わった瞬間に、キャラクターの輪郭が急に立ち上がるのです。
第28話「アイドル伝説恋太郎ファミリー」|大人数を弱点から武器へ
羽々里の思いつきで春の学園祭が開催されるものの、予定していた有名アイドルがトラブルによって出演できなくなります。
そこでステージの穴を埋めるため、恋太郎ファミリー自身がアイドルとして立つことになります。
当然、全員の歌やダンスの実力が同じというわけではありません。
レッスンが進むにつれ実力差に悩むメンバーも現れ、本番までの時間も迫っていく。その状況で恋太郎がある提案をする――というのが第28話です。
第25話、第27話が「一人の新ヒロイン」に寄った話だったのに対し、第28話では一気にカメラを引きます。
主人公と一人の彼女ではない。
恋太郎ファミリーそのものが主人公になる回です。
人数が増えすぎると一人ひとりの出番を作るのが難しくなる。
その弱点に対し、『100カノ』は大人数でなければ成立しないイベント回を作ることで応えています。
第29話「優敷さんの園芸部ツアー」|山女の優しさの奥にある恐怖
8月2日放送の第29話では、優敷山女が本格的に物語へ入ります。
恋太郎は彼女たちへ花冠を贈ろうと思い立ち、須藤育の紹介で園芸部の山女を訪ねます。
そこで目にするのは、大きな体でありながら、小さな植物や生き物を踏まないよう細心の注意を払う山女の姿です。
しかし、火の気配が迫った瞬間に空気が変わります。
山女は強い恐怖を見せ、混乱してしまう。
「命に優しい少女」という長所だけで完成させず、その優しさと結びついた弱さや恐怖まで描く。
ここでも、キャラクター属性から心の奥へ一段潜る『100カノ』らしい作りが見えます。
第30話「紅葉ちゃんのもみもみフェスティバル」|8月9日放送予定
2026年8月8日時点で次回となるのが、第30話です。
疲れている彼女たちを癒やしたい恋太郎は、女子運動部に現れてはマッサージをして去っていく「謎の少女」を探すことになります。
そして悲鳴のもとへ駆けつけた先で、力なく倒れるテニス部員たちと、その場に立つ茂見紅葉を発見。
一見すると事件現場です。
ところが、その正体は紅葉の突出したマッサージ技術だった――という、非常に『100カノ』らしい導入になっています。
ここまでを並べると、第3期のリズムが見えてきます。
新ヒロインを出す → ファミリーへ混ぜる → 既存ヒロインも動かす → 全員参加回を置く → 再び新ヒロインへ寄る。
ただ追加しているのではありません。
視点の距離を近づけたり遠ざけたりしながら、巨大化するファミリーを整理している。
この呼吸があるからこそ、人数が増えても視聴者が置いていかれにくいのだと思います。
100カノ3期はどこで配信?ABEMA・dアニメが先行
『100カノ』第3期はテレビだけでなく、多数の動画配信サービスで視聴できます。
最も早い見放題配信は、ABEMAとdアニメストアの毎週日曜23:00です。
2026年7月5日から先行配信が始まり、7月8日からU-NEXT、DMM TV、ディズニープラス スター、Hulu、Prime Videoなどでも順次見放題配信が開始されています。
主な区分は次の通りです。
- 見放題先行配信:ABEMA、dアニメストア
- 見逃し無料先行配信:ABEMA
- 見放題配信:U-NEXT、DMM TV、Hulu、Prime Video、ディズニープラス スター、アニメ放題、J STREAM、TELASA、バンダイチャンネルなど
- 都度課金配信:FOD、カンテレドーガ、ニコニコチャンネル、ビデオマーケット、music.jpなど
- 見逃し無料配信:ニコニコ生放送
特に混同しやすいのがニコニコです。
ニコニコチャンネルは都度課金、ニコニコ生放送は見逃し無料配信として公式サイトでは別々に案内されています。
また、Prime Videoのように複数の配信区分へ名前が掲載されているサービスもあります。
配信開始時刻、視聴可能期間、料金などは変更・サービス差が生じる可能性があるため、実際に視聴するときは各サービスの最新表示を確認してください。
100カノ3期のOP・EDは?
第3期のOPテーマは「大好き♡ずっと永遠に♡」。
EDテーマは「来れ恋・至れ愛」です。
どちらも恋太郎ファミリーによるキャラクターソングで、公式発表ではOP・EDを合わせてヒロイン全員が歌唱へ参加しています。CDは2026年9月9日発売予定です。
OP「大好き♡ずっと永遠に♡」は安藤紗々さんが作詞し、田淵智也さん、滝澤俊輔さん、山本真央樹さんが作曲。
ED「来れ恋・至れ愛」は安藤紗々さんが作詞し、Neko Hacker、ebaさん、睦月周平さん、田淵智也さんが作曲を担当しています。
個人的に、ヒロインが増えても主題歌を特定の一人へ寄せず、「恋太郎ファミリー」として歌わせるのは、この作品らしい選択だと感じます。
普通なら人数が増えれば、一人あたりの取り分は薄くなります。
しかし『100カノ』が一貫して描いているのは、その逆。
彼女が増えたなら、一人分を薄めるのではなく、愛情の総量そのものを増やす。
現実では無茶な理屈です。
だからこそ、その無茶を主人公だけが一切の照れもなく貫き通すことで、『100カノ』独自の説得力が生まれています。
100カノ3期はなぜ面白い?「人数が増えるほど物語も増える」構造を考察
ここからは、2026年8月8日時点までの第3期を踏まえた筆者の私見です。
第3期で最も注目したいのは、新ヒロイン5人の個性だけではありません。
私は、「キャラクターが増えすぎると物語が薄くなる」という群像劇の弱点そのものを、作品の武器へ変え始めていることが重要だと考えています。
主要人物が増えれば、普通は一人あたりの出番が減ります。
新キャラクターを深掘りすれば昔からいる人物が消え、昔の人物へ戻れば新キャラクターが馴染まない。
全員を均等に出せば、今度は一人ひとりの描写が短くなる。
人数の増加は本来、物語にとってかなり危険です。
ところが『100カノ』は、そもそもタイトルで「100人」と宣言しています。
逃げ道がありません。
だから第3期では、「増やさない」のではなく、増えた人数をどう物語へ変換するかという方向へ進んでいるように見えます。
第3期は「追加」より「再配置」が重要になっている
第25話で知与が登場。
第26話では知与をファミリーへ入れながら愛々を再び動かす。
第27話でナディー。
第28話で全員参加型のアイドル回。
第29話で山女。
第30話で紅葉。
これは単純な「新ヒロインA→B→C」という並べ方ではありません。
一人を加入させる。
既存メンバーと接触させる。
一度カメラを引いて集団全体を映す。
また一人へ近づく。
まるで巨大な舞台でスポットライトを受け渡していくように、視点を移動させています。
物流倉庫でも、物量が少ないうちは「置けばいい」で済みます。
しかし数百、数千と荷物が増えれば、重要になるのは数ではありません。
どこへ置くか。
どの順序で流すか。
何と何を近くに配置するか。
人物が増え続ける『100カノ』も、構造的には似ています。
キャラクターを増やす技術以上に、増えたキャラクターを迷子にさせない配置技術が必要になる。
第3期では、それが一段と見えやすくなっています。
新ヒロインは既存キャラを見る「新しいレンズ」になる
さらに面白いのは、新しいヒロインが単独で物語を増やすだけではないことです。
知与は規律。
ナディーは自由。
山女は生命への優しさ。
紅葉はマッサージと感触への突出した興味。
騎士華は誇り、鍛錬、長女としての責任感。
価値観がまったく違います。
だから新しい一人が入ると、その人物を見るだけでなく、既存メンバー側の新しい表情まで引き出せるのです。
知与という「普通を正そうとする視点」が入れば、恋太郎ファミリーが外から見てどれほど規格外なのかが改めて分かる。
ナディーの「なりたい自分」を恋太郎が受け入れれば、恋太郎が相手の現在だけでなく、その人が目指す姿まで肯定する主人公だと分かる。
山女の極端な優しさが入れば、既存メンバーの優しさとの違いや共通点も見えてくる。
つまり新ヒロインは、新しい人物であると同時に、昔からいる人物を見るためのレンズでもあります。
これなら人数が増えても、過去のキャラクターが腐りません。
むしろ新キャラが増えるほど、昔のキャラクターにも新しい使い道が生まれます。
「11人から16人」で組み合わせはどれだけ増えるのか
ここで少し違う角度から考えてみます。
第2期最終話のタイトルには「あと89人」とあります。
つまり、物語上のカウントで見れば第2期終了時点では恋太郎の彼女は11人です。
第3期で発表されている新ヒロイン5人が加われば16人。
単純に「彼女同士の2人組」を考えるだけでも、11人の場合は55通りですが、16人になると120通りになります。
もちろん実際の脚本が数学通りに全組み合わせを描くわけではありません。
しかし、この数字は『100カノ』の特殊さをよく表しています。
ヒロインが5人増えただけなのに、彼女同士の2人組という物語の種は55通りから120通りへ増える。
増えるのはキャラクター数だけではありません。
関係性の候補が爆発的に増えていくのです。
一般的な作品なら、その増加は管理不能になる危険があります。
ところが『100カノ』の場合は、もともとキャラクター同士を組み替えてギャグや友情、意外な共通点を描くこと自体が作品の強みです。
人数増加がリスクであると同時に、未来のエピソードを生む燃料にもなっています。
私はこの点こそ、「100人」というタイトルを単なるインパクトで終わらせない最大の可能性だと考えています。
恋太郎が動かないから、彼女たちの変化が見える
もう一つ、第3期を見るうえで外せないのが愛城恋太郎です。
一般的なラブコメ主人公は、物語を通して迷います。
誰が好きなのか。
誰を選ぶのか。
この気持ちは恋なのか。
その迷いが成長物語になります。
しかし恋太郎は、「彼女全員を愛する」という一点についてほとんど揺らぎません。
誰かを比較して順位をつけない。
一人が増えても、それまでの彼女への愛情を減らさない。
困っている彼女がいれば、常識的かどうかより救うことを優先する。
主人公の中心軸が異常なほど固定されています。
そのため、物語の変化を担うのは彼女側です。
知与が力を抜ける場所を知る。
ナディーの生き方が理解される。
山女の優しさだけでなく恐怖まで受け止められる。
今後、紅葉や騎士華も恋太郎との出会いによって、それまでとは違う表情を見せていくでしょう。
中心が動かないから、周囲の変化がはっきり見える。
これは人数の多い作品にとって非常に強い構造だと私は思います。
第3期後半は騎士華だけでなく「新規×既存」に注目
2026年8月8日時点では、第3期はまだ途中です。
第30話では茂見紅葉が物語の中心へ入り、その先には土呂瀞騎士華も控えています。
騎士華の担当声優がまだ正式発表されていないことも含め、第3期後半の大きな注目材料になるでしょう。
ただ、筆者が本当に見たいのは新ヒロインの初登場回だけではありません。
知与が誰と組むのか。
ナディーが誰と衝突し、誰と意外に気が合うのか。
山女と既存ヒロインのどんな共通点が掘り起こされるのか。
紅葉や騎士華が入ったことで、これまで接点の少なかった人物同士がどう動くのか。
そこからが本当の勝負だと思っています。
2026年6月28日にグランドシネマサンシャイン池袋で行われた第3期先行上映会でも、第3期第1話・第2話の上映に加え、愛城恋太郎役の加藤渉さん、華暮愛々役の高尾奏音さん、伊院知与役の石原夏織さんによるトークが行われました。
新ヒロインだけでなく、すでにいるファミリーとの掛け合いを含めて楽しむ。
その見方こそ、第3期以降の『100カノ』をより深く味わう鍵になるはずです。
まとめ|100カノ3期は7月5日開始、第29話まで放送済み
『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第3期は、2026年7月5日から放送中です。
2026年8月8日時点では第29話まで放送され、8月9日の第30話「紅葉ちゃんのもみもみフェスティバル」では茂見紅葉が本格登場する予定です。
第3期で発表されている新ヒロインは、伊院知与、ナディー、優敷山女、茂見紅葉、土呂瀞騎士華の5人。
キャストは知与役が石原夏織さん、ナディー役が竹達彩奈さん、山女役が集貝はなさん、紅葉役が古賀葵さん。騎士華役は8月8日時点で未発表です。
配信はABEMAとdアニメストアが先行し、U-NEXT、DMM TV、Hulu、Prime Video、ディズニープラス スターなどでも展開されています。
OPは「大好き♡ずっと永遠に♡」、EDは「来れ恋・至れ愛」。
しかし第3期を見ていて私が最も面白いと感じるのは、単純な新キャラの多さではありません。
彼女が一人増える。
すると、その一人と既存メンバーの関係が増える。
さらに、既存メンバー同士にも新しい役割が生まれる。
本来なら作品を破綻させかねない「100人」という数字を、次の物語を生産し続ける装置へ変えていく。
第3期は、『100カノ』がタイトルに掲げた途方もない約束へ、本気で歩き続けていることを改めて見せるシーズンになっています。
よくある質問
100カノ3期はいつから放送されていますか?
『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第3期は、2026年7月5日(日)から放送中です。
TOKYO MXでは毎週日曜22:30、BS11では毎週日曜23:00から放送されています。
100カノ3期は現在何話まで放送されていますか?
2026年8月8日時点では、第29話「優敷さんの園芸部ツアー」まで放送済みです。
次回第30話「紅葉ちゃんのもみもみフェスティバル」は8月9日放送予定です。
100カノ3期の新キャラと声優は?
第3期では伊院知与、ナディー、優敷山女、茂見紅葉、土呂瀞騎士華の5人が新ヒロインとして発表されています。
知与役は石原夏織さん、ナディー役は竹達彩奈さん、山女役は集貝はなさん、紅葉役は古賀葵さん。土呂瀞騎士華役は2026年8月8日時点では未発表です。
100カノ3期はどこで配信されていますか?
ABEMAとdアニメストアが毎週日曜23:00から見放題先行配信を実施しています。
U-NEXT、DMM TV、Hulu、Prime Video、ディズニープラス スター、アニメ放題などでも順次見放題配信されています。


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